≪睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは≫
寝ている間に呼吸が止まる、または浅く・弱くなる病気です。
10秒以上無呼吸や低呼吸が続く状態が1時間に5回以上認められ、日中の眠気や中途覚醒、倦怠感などの症状がある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
睡眠時無呼吸により日常生活にさまざまな障害を引き起こすだけでなく、心臓突然死のリスクが高まります。
また、循環器疾患の患者さまは睡眠時無呼吸を合併している割合が高いと報告されています。
(高血圧 30% ・ 虚血性心疾患 31% ・ 不整脈 53.8% ・ 心不全 51% ・ 脳血管障害 62.5%)
睡眠時無呼吸を治療しないと、循環器疾患による入院や再発のリスクが高まります。

【睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント】

♦ 寝ている時に大きないびきをかいている
♦ 睡眠中に呼吸が止まっていることがある
♦ 夜間に何度も起きる
♦ 夜間の頻尿
♦ 肥満気味だ
♦ 血圧が高い
♦ 昼間に眠くなることが頻繁にある
♦ 運転中や会議中によくウトウトしてしまう
♦ 寝たはずなのに疲労感が残る、頭痛がある

少しでも気になる方は、一度検査を受けることをおすすめいたします。

≪睡眠時無呼吸の検査とは≫

検査には、自宅でできる簡単な検査と入院して行う精密検査があります。

⁂ ご自宅で
・スクリーニング:ご自宅で指先にセンサ(パルスオキシメータ)をつけ、血液中の酸素を測定します。

・簡易無呼吸検査:ご自宅で、指先センサと呼吸センサをつけて血液中の酸素と呼吸の検査を行います。


⁂医療施設で
・ポリソムノグラフィー(PSG検査):PSG検査は睡眠の検査ではもっとも精密な検査方法です。さまざまなセンサを装着する必要があるため専門の検査施設などに入院して行います。

≪当院での治療≫

⁂陽圧呼吸療法(CPAP、ASV治療):睡眠時に鼻マスクを装着する治療法です。
治療器から呼吸回路・マスクを介し処方された圧力のかかった空気を気道へ送り、患者さまの呼吸を補助することで、呼吸を安定させます。
手術とは違い、負担が少なく手軽に始められ、治療効果が早く表れます。

⁂生活習慣改善のアドバイス

「もしかして、私も?!」と思い当たる節のある方は早めの受診、相談をお勧めしております。
まずはお気軽にご相談ください。

 無呼吸ラボ